絶えず手を伸ばして掴んだのは
いつまでも霞んで曇った空だ
いつの日か陽が昇るのなら
ここで歌う僕を嗤ってくれ
突き刺す風の音。
理想も希望も空へ吹き飛ばして残ったのが僕だって
ずっと昔の自分なら知っていたの
目を塞いで世界を恨んだ君に
雨が一粒、優しく降りた
涙が枯れた先、捨て去る記憶の隅で思い出したの
「苦しくて先も見えないような 過ぎ去る日々を愛そうとしなくてもいい
ただ君は、暗闇の続く彼方で響け」
なんてね
いつしか、霧が心を染めて
僕は自分を見失っていた。
たとえ雲間に月を見ても
上手く笑えない日が続いた。
そんな世界を壊そうとした。
いつか胸に隠した言葉はなんだっけ?
「僕もつらいんだ」
「ねぇ、はやく気づいてよ」
生きる価値の無い幾千の声が
僕の心で生きようとした
渇いた道を背に
ゆきずりの想いに取り憑く亡霊だ
はららいで、夢に堕ちられたのなら
この想いも、きっと癒えるだろう
それでも、僕はまだ
錆びつき軋む理想に縋っていたいの
色褪せ、朽ちゆく未来も過去も
どこか眩しくて俯いたまま
離れないこの今を
見つめることすらせず目を塞いだ
「雨の果てにひとり咲いた花も、 綾なす夜空を描いて散る」
溢れた言葉は君に
氷雨と共に激しく降り注いだ
閉じた目に浮かぶ僕の涙
君の頬を撫でて地に沁みた
本当は分かってた
ここには、僕しかいなかったってことを
霞む目に浮かぶ暗い雲も堕ちた
それでも変わらず雨は降る
地に跳ねる雨音が
僕の引き摺る鼓動だって、知っていたんだ