2026年3月18日水曜日

ただ、褪せた日々を 歌詞

 道に咲く煤けた花

濡れた地には陽の光も無いのに

過ぎ去る日々を啜って

唇震わせて醜く息をしていた

花びらも砂塵に融け、

終わりを求めて彷徨う刹那だ

耳につく雨音の記す

憂鬱を歌っていた


零れた息が淵を伝って、

厭わしく歪んだ心を知る

傷ついて膨れた想いなんて

誰もが気付かずに傷をつけた

敢えなく散った祈りの声は

擦り切れた旋律を孕んでいた

一縷の糸が揺れるような

脆さを抱えたまま


行き着くあてもなく

迷える君を迎えに来たの

夜凪を待つ空にはきっと

もう響かないこんな歌でも

哀の片隅で隠した想いを見失うとき

胸に沁み込む古傷が

たとえ癒えなくても

ただ傍で寄り添えたなら......


「きっと命って、ひとひらの雪で

あなたの手に触れれば融けゆくのね」

掠れた声で命を呪った君は

寂しそうに笑っていた

愛しいなんて言葉はきっと、

泡沫を彩る徒花だから

罪に穢れたこの身でも

愛を歌えるかな


届かないこの腕を、

何度振りかざせば分かるのだろう

忌み嫌った景色は全部

揺れ動く想いを憶えていたから

二度と失わぬように、

二度と誰かに愛されぬように......

過去に染み込む傷に添い

手繰り寄せた糸で

ただ、褪せた日々を奏で、

また僕は、震える君を迎えに征くよ

月日が経ち、季節が巡ろうと

苦しませたりはしないから

声が枯れるまで、

この手が紅蓮に落ちゆくまで

叫び続ける

残響と、いつか淡く融けた追憶を胸に抱いて

2026年3月6日金曜日

短命競争 歌詞

移ろう夢に続く短命競争

さあ駆け出せ、少女よ

走り抜けたその先に

描いた日々は無いと分かってても.....


心急く寂しさにありふれた言葉重ね

夜空に掲げた想いは星屑になった

強く手を握りしめ焦燥を諫める声は

燃え尽きた影が道連れを求めているんだ


歩む道の先で

凍てつくような向かい風に吹かれて

足がすくんだ

でも、どこか心地良かったんだ


震えだす声に取り憑く

劣等感を捧げよ、少女よ

「夢などない」と嘆いた日に

捨てた夢を好きと言って

目眩く哀も憂いも

いつか色褪せてしまうのなら

心を穿つこの鼓動に

すべてを放り出してしまいたいの


あの声を聴いて心から剥がれたのは

もう血も流れぬ、忘れた古傷だった

熱く締め付ける、錠を掛けた過去を背に

足跡を辿り、ただ独りで歩いた


いつしか憂苦も消え

暖かい空気にそっと抱かれた

光も融けゆくのに

何故か前が見えないの


震えだす声に隠した

劣等感に委ねよ、少女よ

「意味などない」と叫んだ日に

塵の中に意味を探して

淡く声の響く短命競争

さあ駆け出せ、少女よ

息の切れたその先で

終わりが見えなくても、構わないの

2026年2月27日金曜日

孤独の亡霊 歌詞

絶えず手を伸ばして掴んだのは

いつまでも霞んで曇った空だ

いつの日か陽が昇るのなら

ここで歌う僕を嗤ってくれ

突き刺す風の音。

理想も希望も空へ吹き飛ばして残ったのが僕だって

ずっと昔の自分なら知っていたの


目を塞いで世界を恨んだ君に

雨が一粒、優しく降りた

涙が枯れた先、捨て去る記憶の隅で思い出したの

「苦しくて先も見えないような 過ぎ去る日々を愛そうとしなくてもいい

ただ君は、暗闇の続く彼方で響け」

なんてね


いつしか、霧が心を染めて

僕は自分を見失っていた。

たとえ雲間に月を見ても

上手く笑えない日が続いた。

そんな世界を壊そうとした。

いつか胸に隠した言葉はなんだっけ?

「僕もつらいんだ」

「ねぇ、はやく気づいてよ」


生きる価値の無い幾千の声が

僕の心で生きようとした

渇いた道を背に

ゆきずりの想いに取り憑く亡霊だ

はららいで、夢に堕ちられたのなら

この想いも、きっと癒えるだろう

それでも、僕はまだ

錆びつき軋む理想に縋っていたいの


色褪せ、朽ちゆく未来も過去も

どこか眩しくて俯いたまま

離れないこの今を

見つめることすらせず目を塞いだ

「雨の果てにひとり咲いた花も、 綾なす夜空を描いて散る」

溢れた言葉は君に

氷雨と共に激しく降り注いだ


閉じた目に浮かぶ僕の涙

君の頬を撫でて地に沁みた

本当は分かってた

ここには、僕しかいなかったってことを

霞む目に浮かぶ暗い雲も堕ちた

それでも変わらず雨は降る

地に跳ねる雨音が

僕の引き摺る鼓動だって、知っていたんだ

桜の花に灯りを燈せ 歌詞

あぁ、愛しむは遠く彼方の

在りし日の御空にそっと

雲翳る康寧の音よ

目に紅く染まる情緒に夜すがら

この道を駆け抜く声の

聞こえた残映を憶えている


陽の射す花風に息づく茜

季節を告ぐ足音がふと耳撫でて

目を開ければ映る夕紅も

眩しく小手かざす程に

ざわめいた此の場所が

好きだったの


桜の花に灯りを燈せ

縁を紡ぐ此処は華やいだ宮

袖を重ねて鼓動連ねる

篝の先で揺蕩う、さだめ無き身


あぁ、浅葱空、飾るは風

花冷えの黄昏時を

幾度繰り返せば良いのだろう

遠く聞こえた声も砂に融けて

空に触れ、焔に散った

あの日が今も心を綻ばせる


騒擾に揺らぐ息吹の傷跡

揺れる葉には鈍色の雨が瞬き

枯れ葉を湿らせた

濁らす水面は俗世を映し出す

それでも目に煌めく赤は

美しかった


桜の花に灯りを燈せ

朝日も褪せる此処は寂れた宮

虚に響く此の静けさは

鼓膜を揺らす離れぬ声となる

「もし、願いが叶うのなら、 奇跡なんて要らないから、どうか変わらぬ日々を」

そんな祈りは指先をすり抜けて届かないから

そんな震える声で叫ばないで


儚く消えた散る花びらも

終わりを抱いてこそ咲き誇るのに

枯れ野に独り残る此の身は

宿世も知らず此処で彷徨ったまま


桜の花に灯りを燈せ

此処は眠れぬ亡霊の巣食った宮

燃えぬ灯よ彼岸へ届け

還らぬ影を水屑の底から照らせ

2026年2月13日金曜日

融けない花 歌詞

  誰もいない校舎裏で、ふざけて繋いだ二人の手 

「冷たいね」って、笑い合った

二人を赤く染めた夕陽を背に 


 吹き抜く身を切る風、重ねた視線に逸らした目 

気づいてないって 嘘つき合って 

いつも言葉はすれ違ったまま 


何十回も、何千回も、 君の声を呼んでみたのに 

出来合いですらない感情は、 透明に澄んだ水沫のよう 

 感傷、失笑ね。愛冴えない 

零れる言葉拾い上げ空を見上げた 

藍色が心を見澄ませる


もしもこの世界の片隅で君の護る

色褪せた綻びも、この手で抱きしめられるなら 

無機質な言の葉は棄てて、今は夢を綴る 

「今だけ、どうか手の温度に縋って目を閉じて」


熱い雫が頬掠め、ようやく一人だと知ったの 

惨めだなって、すぐに隠した。 

それでも、ただ静かに笑う君の 

 冷えた唇に触れ、渇いた心に濡らした目 

隘路に澄んだ夜空滲ませて 

過ぎ去った記憶を拾い上げた 


 「何十年も、何千年も、僕はここで君を待つよ」 

曖昧で拙い憧憬は、溢れて心へと沁み入るのに 

哀傷無い証明描き出した孤独でさえも、すべて愛しく想えた 

僕はまた傷跡をなぞりゆく


影の中、君が手を伸ばした道の先で 

君はまた前のように、髪靡かせ笑っているかな 

浮き沈む陽も翳り、もし光を見失っても 

凪の中、息をした思い出は褪せないから 


雨の降る空に手をかざして 

今、君の香る花を見て呟いた 

君しか知らないあの言葉 

風に乗り届くなら、君は顔を伏せ笑うだろう 

花が散るその刹那、静かに風に揺られるように 


いつまでも、この胸を苦しめるこの愛を 

抱き締めて、目を瞑ろう。もし君が覚めないなら 

この手を、夜に叫ぶ君が離す前に 

錠をかけ、鍵をした、言えなかったあの言葉 


「闇に儚く灯る君の生きる意味を 

まだ僕はこの胸でずっと温め続けてたから 

明日を拒む君の手を引き、またあの場所で 

咲かせよう一つだけ、もう二度と融けない花」

ただ、褪せた日々を 歌詞

  道に咲く煤けた花 濡れた地には陽の光も無いのに 過ぎ去る日々を啜って 唇震わせて醜く息をしていた 花びらも砂塵に融け、 終わりを求めて彷徨う刹那だ 耳につく雨音の記す 憂鬱を歌っていた 零れた息が淵を伝って、 厭わしく歪んだ心を知る 傷ついて膨れた想いなんて 誰もが気付かずに...