過ごした日々の裏に隠した想いは
まだ、どこかで息をしていますか?
疾うに朽ちた記憶に
哀調翳らせてそっと手を離した
誰かを羨むように
世界をずっと見つめていた君は
二度と孤独にならないように
脆さを抱き寄せていた
何かを求めてた
そんな曖昧だった景色は
いつしか風に揺れ、夕日を浚い
終わりない暗闇に満ちていた
明るく満ちた月に
心の底を映し出されたのに
伝えたい想いは胸に痞えて
夜風へと消えゆくの
風の導く先で
隠した想いなんて分からないから
今もまだ、過ぎた日々に縋っていた
握り締めた心は脆くて
こぼれた砂の粒は風に吹かれて
遥か彼方へ散った
もし今、この腕が届かないとしても
あの日、言えなかった言葉は
まだどこかで息をしていますか?
脈打つ胸隠して
哀傷織り交ぜた吐息に目を伏せた
夜空に散りばめた砂の粒が眩しくて
握り締めた愛を蔑む君も
光に霞んで見えた
水際、散りゆく名も無き枯れ木が恋しくて......
欠けた愛を抱いて彷徨いながら
また偽りを縫ってゆくのだろう
いつしか、空いた穴が
煌めく星の彼方に押しつぶされて
疾う見えなくなったことさえ
忘れて歩いていた
声の響く先で
落とした羽根が宙に舞い上がった
今もまだ立ち尽くす僕を嘲るように
隠した目は過去を照り返し
灯影に佇む姿を映し出した
忘れようとする度に
激しく疼きだす古傷だ
不意に瞳に映っ
汚れた砂の欠片を憶えていました
振り向いて足跡を辿り
落とした欠片を拾い上げた
途方も無く重ねた日々だって
いつかは記憶の塵となり消えるだろう
それでも褪せた過去は
しきりに心へしがみついた
白く光る月を見た。
いつか、闇路を照らすことができたら......
息を切らす叫びなど
きっと、届かず雲に落ち消えるだろう
それでも、抱えた想いは
まだ、どこかで息をしていますか?
届かない祈りはまた
静かに残響を生み落とした
ずっと変わらぬ日々を歌い続けよう
孤独が歳月を埋めぬように
欠けた月を見上げて
そっと、片羽を愛おしく抱き締めた